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面接での話し方~内容編~

面接対策

公開:2025.04.03

更新:2025.04.06

面接で話す内容は簡潔にまとめて話すと良いと言われていますが、いざ話すとなるとどう答えていいのか分からないという方が多いと思います。

ここでは面接で必ず聞かれる質問の答え方から、良く聞かれる質問の答え方までご説明いたします。

【自己紹介をしてください】

簡潔に自分の経歴を伝えます。目安としては1分程度が良いでしょう。

1 名前

はっきりと「〇〇と申します」と顔を見て伝えましょう

2 学歴と現職での仕事内容

卒業した学校・具体的に勤め先の名前・

所属していた診療科目・勤続年数を話します。

何個かある方は時系列にまとめて簡潔に伝えましょう。

<例>

○○看護学校卒業後、〇〇病院も入職し、

循環器内科病棟で3年勤務いたしました。

その後、整形外科を専門とする〇〇クリニックに

転職し、現在まで4年勤務しております。

3 志望動機

上記の経歴に紐づけた簡単な志望動機を伝えます。のちに志望動機を詳しく話すため、ここではかなり簡潔に話しても大丈夫です。

<例>

整形外科を中心に、地域に根ざした質の高い医療を

提供する御院で、前職の経験を活かして地域医療に

貢献したいと考え志望いたしました。

4 挨拶

最後に一言「よろしくお願いいたします」とつけましょう。

※たまに「3分間自己紹介してください」などと時間指定される場合があります。

万が一長く話さないといけなくなった時のために経験の部分や志望動機の部分等を膨らませて長めに話ができるように準備しておくと、当日焦らず話すことができます。

自己紹介はあくまで簡潔に伝えることが目的です。大切な点は面接官が詳しく聞いてきますので、深く話すのはその時でよいでしょう。


【志望動機を教えてください】

目安として大体1分ほどで話しましょう。

長すぎると面接官の方も要点をつかめなくなってしまいますし、短すぎると物足りない印象を与えてしまいます。

履歴書に書いた内容と自己紹介で話した内容、その二つと同様の話をします。

「病院(施設)を正しく把握しているか」「志望動機が理念と一致しているか」「すぐに辞めてしまわないか」などを見極めています。

結論→理由→希望の順に話しましょう。どうしたいのか、それに対する理由、それによって最終的にどのようになっていきたいのかを順に話しましょう。

<例>

救急看護師として5年間勤務していました。

最先端の医療技術と共に重症度の高い様々な症例の患者さんをたくさん診てきましたが、患者さんが短期間で入れ替わるために一人一人に時間をかけて向き合う対応が難しいという点が悩みでした。

今回、御社の訪問看護師として働きたいと感じたのは、患者さんやご家族様にしっかりと向き合い、生活に寄り添ったケアをすることを最優先にされている施設だと感じたためです。

多角的に瞬時の判断が求められていた救急看護師の経験は患者さんに最適なケアをする上で活かせると考えています。


志望動機NGワード

求人に応募した理由として本音だったとしても、そのままストレートに伝えてはいけないこともあります。伝え方によっては志望度が低く見えたり、熱意がないと見られてしまいます。

「家から近かった」

家から近ければどこでもいいのかと思われ、企業への志望度が低いと見られてしまいます。ただ近かったから、ではなくどうしてこの病院で働きたいのか、を強くアピールすると良いでしょう。

家から近いというのは病院(施設)側にも「交通費がかからない」「通勤の負担が少なく長く働きやすい」というメリットもありますので、うまくアピールしましょう。

<例>

結婚を機に家族のサポートを見込める地元に引っ越してまいりました。

御院は私自身も子供の頃お世話になった病院で、その経験が看護師を目指したきっかけでもあります。

生まれ育ったこの地域で、5年間の看護師経験を活かして、地元の患者さんに寄り添った看護を実践したいと思っています。

「知人に勧められた」

これだけだと勧められたからとりあえず来た、やる気のない、病院(施設)事態に興味のない人だと見られます。

勧められたうえで、理由があって希望しているということを伝えましょう。

病院側からしても務めている方からの紹介となると業務内容にギャップが少なく、好印象の場合もあります。


<例>

急性期病棟ではやりがいを持って働いていましたが、経験を積むにつれて患者さまやご家族に寄り添うケアをしたいと強く思うようになりました。

そんな時に○○さんから御院を紹介してもらい、御院のWebサイトで緩和ケアの実績例を拝見し、患者さまのQOLの向上を最優先にしていることに魅力を感じました。

御院でこれまでの経験を活かしながら技術を深め、患者さま一人一人の日常生活を支える看護を提供するとともに、私自身の成長も目指していきます。


「福利厚生に惹かれた/条件が良かった」

福利厚生だけが目当てで、良い条件が他に見つかったらすぐ転職しそうというマイナスイメージを持たれてしまいます。

事実だったとしても福利厚生にキャリアビジョンや理念理解を絡めて話しましょう。

「条件が良い」ことによって長く働くことができると考えた、と伝えるのは良いです。

<例>

これまで小児医療施設で5年間勤務しました。元気になった子供たちや喜ぶ家族の笑顔を間近でみることにやりがいを感じています。

御院では小児科に特化した総合病院であり、専門的な医療や多くの症例を学べるとともに、産休育休制度が整っていることで、

今後私自身のライフステージの変化があったとしても御院に長く貢献できるというところに大変魅力を感じました。

「教育体制が整っているから」

自ら貢献しようしない受け身な人と思われてしまいます。学校と違い、勉強するために来ている場所ではないということを忘れないようにしましょう。

勉強したいではなく、勉強してこんな風に役に立ちたいと貢献できることをアピールすると良いでしょう。

<例>

循環器内科病棟に配属となり、3年間勤務してきました。日々患者さんと向き合うなかで、心臓循環器疾患の看護の専門性をより高めたいという意欲が芽生えてきました。

セミナーや研修へのバックアップ制度が充実しており、教育制度が整っていると拝見いたしました。

制度を活用し、今以上に様々資格取得し、循環器専門ナースとして御院に貢献していきたいと考えております。

「給料が良かったから/ボーナスがあったから」

こちらも条件の良い職場があったらすぐやめるのか、うちでなくともいいのかといったイメージを与えます。

今の給与が安い、もっと貰いたいという気持ちはわかりますが、ポジティブな言い回しに変えましょう。

<例>

内科病棟の看護師として5年間働いています。認知症ケア専門士の資格も取得し、専門性を高めてまいりました

。御院に入職後は経験を重ねながら、さらに認知症上級専門士としての資格取得にも励んでまいりたいと思っております。

御院では、看護師の人事考課制度が確立されており、自身の勤務態度やスキルが公平に評価される職場だと感じました。

看護師として正当に評価してくれる職場でモチベーションを高めながら働きたいと思い、志望いたしました。

「理念に惹かれた/感動したから」

とても良いことではありますが、それだけだと内容が薄く、中身がなく聞こえてしまいます。

理念に惹かれたうえで自分はどう貢献していくのか、どのように働きたいのかをしっかりアピールしましょう。

<例>

これまで3年間救急病棟の経験を積み、緊急性の高い多くの患者さまの対応を行う必要があったため、迅速な判断のもとに適切な処置を施すスキルを身につけることができたと自負しています。

一方で、一人の患者さまに長く向き合う機会はあまりなく、もっと患者さま一人ひとりに寄り添った看護を行いたいという気持ちが日々強くなりました。

そこで御院の「すべての人に最良の医療を提供する」という看護理念に共感し、志望いたしました。

【転職理由を教えてください】

転職理由を伝えるポイントは「嘘をつかない」「ポジティブな言い回しに変える」ということです。

面接官は転職者を見慣れているため、嘘を見抜けることもありますし、ネガティブな愚痴を話してしまうとストレス耐性のない人、何かしらを不満に思ってすぐやめるんじゃないかと思われてしまいます。

◎よく見る転職理由のポジティブな言い換え方

「結婚・出産・育児のための転職」

これはネガティブな理由ではないのでそのまま伝えますが、注意点としては「すぐ休むのではないか」とみられないようにするということです。

もちろん子供がいればお休みをもらうこともあるでしょう。しかし、休みが欲しいと主張するだけではなく、そのことにどう対策をしているのかを伝えておくと好印象です。

また、結婚を理由にしているだけで本当の理由は他にあったのかと思われないために、結婚=転職になった理由ははっきりさせておくとなお良いです。

<例>

結婚を機に地元へ引っ越し、通勤が困難になったため退職いたしました。

今はまだですが今後妊娠、出産とライフステージが変わっても家族のサポートが見込める環境が整いましたので、看護師として長く働き続けたいと考えております。

御院は私が子どものころから患者としてお世話になったこともある病院で、看護師を目指したきっかけでもあります。

ぜひ生まれ育ったこの地域で、5年間の看護師経験を活かして、地元の患者さんに寄り添った看護を実践したいと思っています。


「残業が多い/休みがない」

これは「具体的な残業時間」「それによる弊害」を明確に伝えましょう。

多い・少ないは個人によって変わってしまうため、どのくらいの残業があったのかをしっかり伝えることが大事です。

逆に〇時間の残業がつらいと伝えた際に、面接官の反応が芳しくなければ転職してもつらい現状が変わらないので注意しましょう。

<例>

前職では毎日3時間残業があり、体力的に継続するのは難しいと判断いたしました。

また慢性的な人手不足により患者さん一人ずつに向き合う機会が足りないと感じておりました。

御院の「すべての患者様に質の高い治療を」という理念に感銘を受け、患者さんとしっかり向き合える看護ができると考え志望しました。


「給与が低い」

給与が低いというのは「正当に評価してもらえない状況だった」と言い換えます。

そのため、給与に見合うほどの仕事はしているのか、評価されるスキルがあるのかというところが見られます。

自分はどのくらい職場に貢献していて、どのような資格やスキルがあるのかを具体的にアピールしましょう。

<例>

消化器外科で5年経験を積み、多くのガン患者を任されておりました。

少しでも質のいい看護を提供したいと思い、セミナー等にも積極的に参加し「がん専門看護師」や「手術看護認定看護師」の資格も取得いたしました。

しかし、前職では評価に反映されることはなく、年功序列が強く残っていたためキャリアアップもかなわない状況でした。

御院では人事評価制度が確立しており、面接や資格取得による評価が採用されておりましたので、今回は志望いたしました。

「人間関係が悪い」

いじめやパワハラがあったということを具体的に伝えると愚痴っぽくなってしまうため、人間関係が悪いことによってできなかったことを中心にすると良いです。

人間関係の構築ができない人なんじゃないかと思われないために、転職後に何を実現したいのかもアピールしましょう。

<例>

前職では個人の裁量に任せる部分が多く、チームで協力して看護にあたるという環境がありませんでした。

基本的なスキルは身に付けることができたと思いますが、私はチームで共有することで、より質の高いケアを提供できるのではないかと思っております。

そのため御院のように、看護師同士の連携を深めるような取り組みが行われている病院で、スタッフ同士の連携を大切にして、チームとして患者さんに適切な看護ケアを提供したいと考えております。



【面接でよくある質問】

①「あなたの看護観を教えてください」

まず「自分の理想の看護師像」の結論を述べます。

次に理由・具体的なエピソードを簡潔に続け、最後に「この場所で意欲的に働きたい」という就業意欲を話します。

※この質問では病院(施設)にあった人なのか、今後長く働いてくれそうかというところを見られています。病院の理念に沿った看護観を述べましょう。

<例>

私の看護観は「患者様の話を傾聴し、寄り添った看護をすること」です。

以前、入院している患者さんで最初はスタッフにも笑顔で挨拶してくれて皆さんに好かれている方が居ました。

しかし、日を追うごとにだんだん笑顔が減って気落ちする姿が見られるようになりました。

ふと治療に対して不安を口にされたことがありましたので、その日からはなるべく話を聞いて、常に前向きな言葉をかけるように心がけました。

最終的には治療を乗り越えて、元の明るい顔で退院されました。

それまで忙しさを理由に患者さん向き合えないことが多く、最低限のコミュニケーションしかとっておりませんでした。

これをきっかけに「こちらの声掛けやコミュニケーション次第で患者さんの不安を和らげることができる」と気づくことができましたので、効率的に業務を行い、なるべく患者さんに向き合っていくことを意識しています。

御院では「患者さん全員に寄り添った医療を」という理念の通りに、皆さんがそれぞれ不安や思いを抱えていることを念頭に、しっかり寄り添った看護をおこなっていきたいと思います。

「勤務条件について希望はありますか/残業や夜勤には対応できますか?」

受かりたいがためにできないことをできますと言ったにも関わらず、入職後にやっぱりできませんとなるのはルール違反です。

そのため、できないことや希望は面接の際にきちんと伝えますが、なるべくポジティブな言い回しにしましょう。

<例>

子供がおりますので勤務時間は、9時から18時の日勤帯を希望で、夜勤は難しい状況です。

できる限り対応したいと思いますが、家庭状況からできない場合があります。

「患者さんとの印象的なエピソードはありますか?」

看護に対してどう考えているのか、どんな経験をしてきたのかを見られています。

その際はポジティブな経験を伝えましょう。ただし、嘘や誇張したエピソードはやめましょう。

<例>

交通事故で入院していた患者さんがリハビリ前に前と同様の生活に戻れるかと不安をこぼされたことです。

術後も良好で普段は明るく退院後の話ばかりされていた方だったので、そんな不安を抱いていることに気づけませんでした。

医療従事者から見て良好で問題ないように見えても患者さんにとっては常に病状や未来への不安があるのだと実感した出来事です。

誰でも不安な気持ちを抱えているということを忘れずに、少しでも安心して治療に取り組んでいただけるように忙しくても声掛けを心がけるきっかけになりました。

「入職したら、どんな仕事をしたいですか?」

病院(施設)の業務内容に沿って、今までの経験の中で活かせることを混ぜて意欲的に働けるアピールしましょう。

どんな病院なのか、理念等はしっかり調べておきましょう。

<例>

前職の血液内科での勤務経験の中で臨床輸血看護師資格、がん性疼痛看護認定看護師を取得しております。

御院では最新の設備をそろえ、初期から末期まで幅広いガン患者に対応しているかと存じます。

そのためこの資格と経験を活かして投薬治療の方はもちろん、周術期の患者さんにもできるだけ安心して治療を受けていただけるような適切なケアと迅速な他部門との連携に貢献したいと思います。

「簡単に自己PRをしてください/あなたの長所を教えてください」

履歴書、もしくは職務経歴書に書いた自己PRと相違ない話をしましょう。

自慢話にならないかつ、かつ漠然としたアピールにならないよう注意しましょう。

よく言われるのは「体力がある」「コミュニケーション能力がある」「粘り強い」といったところです。

これらをアピールすることが悪いわけではなく、きちんと裏付けとどう貢献するのかまで話すようにしましょう。

<例>

私はコミュニケーション能力があると自負しております。

小児病棟では両親と離れて不安に思う子供はもちろん、同じくらい不安を抱えるご家族がいます。

治療が長引くこともある中で少しでも安心して治療に当たってもらうために患者さん、ご家族とのコミュニケーションをこまめにとり、小さな変化でも察知してお声掛けするようにしております。

退院時には子供から私にあこがれて看護師を目指すことにしたとお話いただくこともありました。

これからもこのコミュニケーション能力をさらに磨き、御院の「すべての人に寄り添った医療を届ける」という理念を実現するように成長していきたいと思います。

「希望する配属先はどこですか」

必ず希望が通るわけではありません。しかし、希望の診療科がある場合は理由と共に伝えておきましょう。

<例>

前職では腎臓内科を4年経験しました。

可能であれば透析のスペシャリストをそろえ、高度な透析治療を提供している御院の腎臓透析内科でより専門的な透析技術を学びたいと思っております。

将来的に慢性腎臓病療養指導看護師なども取得していきたいと考えておりますが、どこに配属になったとしても御院に貢献できるよう取り組むつもりです。

他にもよく聞かれる質問集→こちら


【逆質問のやり方】

入職後のギャップを防ぐためにも疑問点はなるべく聞いた方が良いです。

しかし、NGワードもありますので注意しましょう。ここもなるべくポジティブな言い回しに変えて質問します。

またHPに書いてあることや、調べたらわかることを聞くのはやる気がないとみなされるため絶対NGです。


×:残業はどのくらいありますか

〇:看護師の皆さんの一日のタイムスケジュールを教えてください

タイムスケジュールを教えてもらうことで入職後のイメージがつきやすくなります。

また、遠回しに残業量を推測することができます。また、具体的に働くイメージをつけようとしていると見られるため好印象です。


×:離職率はどのくらいですか

〇:職場の方の平均年齢はどのくらいですか(職場の方の経験年数はどのくらいですか)

平均年齢や経験年数が極端に低いと離職率が高い可能性があります。

また上のポジションがおらず、最初から責任の重い仕事を任される可能性もあります。新しい病院では当てはまりませんので、設立年数は事前に調べておきましょう。



×:本当に未経験でも採用してくれますか

〇:未経験で入社された方でいらっしゃいますか(私と同じ様な経歴で入社された方はいますか)

同じ境遇の人が働いていると不安が解消されるかもしれません。未経験を採用した過去があるのかないのかを確認することで未経験採用を本当にしているのかどうかがわかります。


×:きちんと研修してくれますか

〇:入社された方はどのくらいで独り立ちされますか

中途採用教育に力を入れているかどうかを確認することができます。

即採用というところでは求められているスキルが高い、もしくは教育にそれだけの時間を割くことができていない可能性があります。


×:夜勤ってたくさんありますか

〇:一ヵ月の間夜勤の回数はどのくらいありますか

あまり待遇面の質問をすることは良くないですが、どうしても譲れないことは聞いておいた方が良いです。さらっと確認するようにしましょう。

【逆質問例文】

〇資格支援制度があるとのことですが、私も認定看護師の資格取得を目指しております。具体的にどういった支援制度か教えてください

→求人の内容を理解していること、やる気があることが伝わるのでとても良いです。

〇ご縁があって入職させていただいた場合、何かそれまでに学んでおくことはありますか?

→よくある逆質問ですが、やる気が感じられるので良いでしょう。

〇看護業務以外に業務はありますか

→主に施設や訪問看護の面接のときにはほかに発生する雑務がないか確認するのも良いです。面接中に説明があった場合は控えましょう。

「特にないです」はNG!

基本的には面接前に逆質問は3~5個ほど考えておきましょう。まれに面接中にすべて回答される時があります。

何も質問をしないと関心がない、やる気がないととらえられることがあります。

その場合は無理に考えて印象を悪くするより、質問がないことをポジティブにお伝えしましょう。

その際は入社したいことを付け加えると好印象です。

<例>

今お話しいただいた内容で十分に納得できたので質問はございません。

ありがとうございます。御院で働きたい気持ちがますます強くなりました。

【不適切な質問をされた場合】

厚生労働省は就職面接の際に「本人に責任のないこと」「本人が自由に決められるべきこと」「性別を理由としたこと」は聞いてはならないとしています。

しかし、悪意なくアイスブレイクとして聞いてくることもあれば、のちの配属や何かしら配慮するために聞かれる場合もあります。

答えなければ不採用になるというわけではないですが、不快に思わないようであれば簡潔にお応えすると良いでしょう。

参考:公正な採用選考の基本就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例

良くあるNG質問

・「家族構成は?」「兄弟はいますか?」

特に問題なければそのまま答えましょう。ただの雑談として聞いている場合もあります。

<例>

「両親と兄の三人家族です」 「弟が居ます」


・「結婚の予定はありますか?」「出産しても働いてくれますか?」

採用後のミスマッチや配属先などの予定を組むために聞いていることがあります。

本来であればタブーですが、企業にとって女性が結婚や妊娠、出産にて退職することは大きな打撃です。

働く意思があるのならば、できるだけ好印象になるように答えるのがベストですが、はっきり答えずともぼかして答えると良いでしょう。

不快であれば答えなくても問題はありません。

<例>

・「12月に入籍する予定ですが、仕事を続けることを応援してくれています。

  家庭と両立していきたいと思っておりますので、女性の先輩方から学ばせて頂きたいです」

・「ご縁があれば、とは思いますが、今は予定はありません。」

・「いつか子供が欲しいと思いますが、長期的にキャリアを積んでいきたいと思っています」


※妊娠中の場合

妊娠を隠し通すことはできません。

のちにトラブルにならないためにも、必ず素直に伝えましょう。

・「異性が多い職場ですが大丈夫ですか?」

採用後のミスマッチを防ぐために聞いてくることがあります。

問題なければそのまま答えますし、男女比の理由がなければ聞いてみても良いでしょう。


<例>

・「特に問題ございません」

・「男女比に問題はありませんが、男性の方が多いのは力仕事が多い等何か理由はございますでしょうか?」

・ほかにも・・・

他にも両親の仕事や住居、宗教に関しても聞いてはいけませんが、聞かれる場合があります。

悪意なく聞かれ、不快に思わない限りは返答すると良いですが、答えたくない場合は断って問題ありません。

波風を立てずに終わりたいなら質問の意図を聞いてみると良いです。

<例>

「大変申し訳ございませんが、プライバシーの観点からお答えしかねます」

「恐れ入りますが、ご質問の意図をお伺いしてもよろしいでしょうか?可能な範囲でお答えしたいと思います。」


※あまりにもプライベートに踏み込んだ質問をされるようであれば、セクハラ・パワハラの意識の薄い企業とも考えられます。

不快に感じる時点で合わない企業である可能性が高いので、仮に受かったとしても就職するかどうかよく考えましょう。



まとめ

面接は転職活動の中で最も大きな壁といっても過言ではありません。

大体決まった事柄は聞かれますが、中にはトリッキーな質問をしてくるところもあるかもしれません。

まずは落ち着いて「どういった意図で、何を聞きたくてやっているのか」を考えてみましょう。

単なる興味や緊張をほぐすために他愛ない話題を振ってくることも多くあります。

いざ本番で緊張しないためにも、回答の準備を怠らず、あなたの良いところが存分に伝わるように対策しましょう!