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履歴書・職務経歴書

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職務経歴書を書こう!

履歴書・職務経歴書

公開:2025.04.03

更新:2025.04.06

面接では、多くの場合「履歴書」と「職務経歴書」がセットで求められます。

この2つは異なる書類で、それぞれの役割が明確に分かれています。履歴書には決まった形式がありますが、職務経歴書には特定のフォーマットはありません。

職務経歴書では、履歴書よりも詳しく職歴をアピールできるため、しっかりと記載しましょう!


履歴書との違い

職務経歴書とは自分の業務経験とスキルを記載する書類です。

「履歴書」は求職者の経歴を要約し、採用担当者がプロフィールを確認するものです。

対して「職務経歴書」は求職者の業務経験やスキルを記載し、採用担当者に有用性を具体的にアピールすることができます。

決まった形式がある?

職務経歴書は決まったフォーマットはなく、自由な形式とされています。

一番大事なことは本人の経歴が見やすくまとまっていて、採用担当者に伝わりやすいということです。

職務経歴書には「編年体形式」「逆編年体形式」「キャリア形式」という3種類がよく使われます。

それぞれ向き不向き、メリットデメリットがありますので、以下から自分があてはまるものを選んで使用しましょう。

・編年体形式

最も一般的なタイプで、過去から現在までの職歴を時系列に沿って順番に記載する形式です。経歴に関係なく使いやすいため、迷ったらこの形がおすすめです。

メリット

デメリット

・時系列で並んでいるため、どういう経緯でここまできたのかがわかりやすい

・一般的に使われているので企業側も見やすく、求職者も使いやすい

・アピールしたい経歴が埋もれやすい

・経歴が長い人は、現在の情報に行くまで時間がかかり、一貫性をアピールするのが難しい

・逆編年体形式

編年体系式の逆で、現在から過去にさかのぼる形で職歴を書いていく形式です。経歴が多い方におすすめな形となります。

メリット

デメリット

・最新の経歴をアピールしたい場合には最適(即戦力アピールをしやすい)

・転職数が多い人は最新のものが最初に来るため見やすい

・一般的なものと逆になるの企業側が違和感を覚えることがある

・時系列が逆行するため、経緯を想像しにくい

・キャリア形式

時系列関係なく、職種などの分野ごとにまとめて記入する形式です。複数の職種を経験した方におすすめの形です。

メリット

デメリット

・アピールしたい職歴のボリュームを増やすことが できるため、強み訴求しやすい

・経験職種が多い場合は経験値がわかりやすい

・時系列に沿わないため、経緯がわかりづらい

・よく見るタイプではないため、違和感を覚える担当者もいる


【職務経歴書の見本・書き方】

文字の大きさ、余白、フォントは揃えましょう。

また、暦は西暦・和暦どちらでもよいですが、履歴書と揃えて統一しましょう。

職務経歴書作成前には再度求人票をチェックし、募集要項に合致しているのか確認します。

また、そこでアピールできる自分の強みや経歴は何かを把握します。

職務経歴書はA4用紙1〜2枚、多くても3枚以内に収めましょう。

【項目別書き方】

①略歴

今までの自分の経歴を簡潔にまとめます。

詳細は後述しますので、端的に「どこで」「何年間」「どんな業務をしたか」ということを2〜4行程度で記載します。


②職務経歴

どこで何を何年やってきたのか、を詳しく記載します。

ここで編年体系式・逆編年体系式・キャリア式のどれかで記載します。

何を書くのかは自由ですが、大体の場合は「在籍期間」「企業名」「雇用形態」「企業規模」「所属部署」「担当業務」を記載します。

「在籍期間」「企業名」「担当業務」の3つは必ず記載しますが、業務等の欄にボリュームを増やすことで他にアピールポイントにならないところは記載しないということも可能です。

担当業務は院内活動や学会参加なども記載しましょう。

③活かせる知識・技術・経験

担当した業務から得たスキル・強みを箇条書きで5〜10個程記載します。

応募先の求める人物像や業務に合うものを記載すると即戦力のアピールとなります。

④保有資格

履歴書に記載している資格と同じものを取得した順番に記載します。

履歴書・職務経歴書のどちらかにしか記載がないと違和感を持たれてしまいますので、数が多く書ききれない場合をのぞいて全く同じ内容で問題ありません。

⑤自己PR

志望動機とはまた違うものになります。

強みをアピールするところは同じですが、志望動機は「その企業・施設で働きたい理由」で、

自己PRは「自分がその企業・施設でどのように役立つことができるか」という自分の有用性を示します。

書き方は結論・具体的なエピソード・締めの3点構成で記載します。

結論

まず最初に結論(アピールポイント・強み)を記載します。

周りに言われた自分の長所や自分が得意としていることを強みとして記載しても良いですし、自分の看護観に沿ったアピールも良いです。

もし自分でアピールポイントが弱いと感じた場合は重ねて二つ強みとして挙げても良いでしょう。

具体的なエピソード

続いて、先に述べた結論を補完するエピソードを記載します。

実際にあった出来事や、かけてもらった言葉など、どうしてその強みができたのか、そのアピールポイントに沿って心がけてきたことを述べます。

あくまで「簡潔」に記載することがポイントになります。

長すぎると協調したいところが埋まってしまい、何を伝えたいのかわからなくなります。

締め

最初に述べた結論を活かして、職場で活躍できること・意欲的に働くことをアピールして終了となります。

有用性を示すことも大事ですが、長期的・意欲的に働いていくことをアピールすることが大切です。

・「協調性」

私は4年間救急外来にて勤務し、医師や看護師だけではなく、救急隊員や検査技師など様々な職種の方との協力が不可欠でした。お互いの意見を尊重しあい、助け合って業務を進めることで協調性を学びました。

「あなたがいると助かる」「業務がスムーズに進む」とお褒めいただいたこともあります。

貴院では三次救急病院としてさらに重症度が高い患者様が多くいらっしゃいますので、さらに臨機応変な対応が必要になってくると思います。今まで得てきた協調性を活かしてチームワークを大切にしながらより良い看護の提供を目指して参ります。

・「観察力」「コミュニケーション能力」

私が勤務していた脳神経外科では緊急性の高い方も多く、お話ができない状態の患者様の異常にいち早く気づく必要性があり、細かい観察力が身につきました。また他の看護師ともマメにコミュニケーションをとり、普段の状態や検査結果の確認など細かい状態を把握するよう心がけておりました。これにより「何かおかしい」と些細な変化に気づくことも多く、素早く医師含めて連携を図ることができた為、早期に対応できたことも多くありました。

脳外科に特化した貴院ではコミュニケーションが難しい患者様も多くいらっしゃると思いますので、今まで得てきた観察力を活かして、患者様やご家族様が安心して入院できる環境を提供できるよう貢献して参ります。


・「看護観」

私は患者様はもちろん、ご家族様にも信頼される看護を行うことを大事にしています。消化器外科で勤務する中では手術を控えた患者様やご家族様のお気持ちを聞くことが多く、どんなお話でも一度さえぎらずに伺い、お気持ちを受け止めるように心がけております。どんな方でも不安を抱えているということを忘れずに、しっかり向き合い少しでも安心して穏やかに毎日過ごしていただきたいと業務に取り組んでおりました。

貴社の老人ホームでは利用者様のお気持ちを第一に、数多くのイベントも用意して楽しく過ごしてもらうことに重点をおいていらっしゃいますので、今までの経験を活かして一人一人のお話を傾聴して、楽しく毎日を過ごしていただけるように尽力してまいります。

まとめ

職務経歴書では履歴書以上に自由にアピールすることができるものになります。

自分の経歴や能力をしっかり示して行きましょう。

書類選考を通過したらいよいよ面接となります。

面接で「自己PRをしてください」「あなたの長所を教えてください」「あなたの強みは何ですか」「あなたの性格を説明してください」などと求められた場合は職務経歴書に記載した自己PRと近い内容となりますので、これをもとにしてお話ししましょう。

※面接でお話しする場合は「貴院→御院」など話し言葉への変換に気を付けましょう!