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あなたの上司
あなたの上司「金木奈央子」さんにインタビュー
施設インタビュー
公開:2025.04.18
更新:2025.04.23

支援を必要とする障害のある子どもたちの「居場所」となり、 子供の支援から保護者対応まで多岐にわたるお仕事があります。 「キャリソルジュニア教室」で児童発達支援管理者として働く金木尚子さんに実際の現場のお話を伺ってまいりました。 |
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目次
1、金木様はどういった立場、役職ですか?2、どんな職場ですか?3、どんなお仕事がありますか?4、何か面白い制度はありますか?5、この職場にはどんな人が向いていると思いますか?6、これだけは覚悟してほしい、ということはありますか?金木様はどういった立場、役職ですか?
私はこの放課後等デイサービスで、児童発達支援管理者として働いています。
主な役割は、通ってきてくれているお子さん一人ひとりの特性や発達段階に応じた個別支援計画を作成し、その計画に沿って支援がきちんと実施されているかを確認・調整することです。
それと同時に、ご家族との面談や、学校・医療・行政といった関係機関とのやり取りも担っていて、お子さんを中心にした支援の土台を整える役割をしています。
また、ここ数年は新入社員の育成や現場でのサポートにも力を入れています。
放課後デイの現場では、子どもたち一人ひとりに応じた柔軟な対応が求められますし、コミュニケーションの仕方や関わり方もとても繊細です。
ですので、新しく入ってくるスタッフさんにはまず、「どんな関わり方がその子に合っているか」を一緒に考えながら、日々の支援を少しずつ体験してもらっています。
最初は緊張していた新入社員さんが、子どもたちと信頼関係を築いて笑顔で過ごしている姿を見ると、こちらもとても嬉しくなります。
わからないことを気軽に聞けるような雰囲気づくりも心がけていて、「安心して成長できる環境」を整えることも、私の大切な役割のひとつだと思っています。
どんな職場ですか?
私たちの事業所は、スタッフが全部で5名の小さなチームです。
人数は少ないですが、その分お互いの顔がよく見えて、「家族のような温かさ」がある職場です。
年齢層は30代から50代で、女性が中心ですが男性スタッフも1名いて、バランスよく、それぞれの得意分野を活かしながら協力し合っています。
たとえば、子どもが急に泣き出してしまった時、ある若手スタッフが戸惑っていたんです。
すると、別のベテランスタッフがすっと寄って「この子、こういう時は少し距離を取って見守るのがいいかも」とアドバイスしてくれました。
その後、若手スタッフはその方法を取り入れて、しっかり信頼関係を築けるようになりました。
自然に助け合いが生まれる、そんな職場なんです。
毎日子どもたちと向き合う中で、困ったことや迷うことが出てきたとき、「それ、私も経験あるよ」って共感し合える関係があるのは本当に心強いですね。
お昼休みには、支援のことだけじゃなくて、「昨日の晩ごはん、簡単なのに美味しくてね!」なんていう雑談も飛び交っていて、いい意味で力の抜けた、リラックスした雰囲気があります。
仕事中はメリハリを持って真剣に取り組みつつも、ふとしたときに笑い合える仲間がいる。
そんな職場だからこそ、スタッフ同士の信頼関係が強く、子どもたちにも安心感が伝わっているんだと思います。
どんなお仕事がありますか?
私たちの仕事は、主に発達に特性のあるお子さんたちの放課後や休日の生活をサポートすることです。
支援内容は多岐にわたりますが、子どもたちが安心して過ごせる環境をつくりながら、楽しみや学びを通じて成長を支えるのが大きな目的です。
日常的なお仕事としては、まず子どもたちの受け入れと送り迎えがあります。
保護者の方や学校とのやりとりを通じて、子どもたちのその日の様子を把握し、体調や気持ちに配慮しながら迎え入れます。
支援の時間は、個別課題に取り組む時間、集団活動、自由遊びの時間などに分かれています。
たとえば、「順番を守る」「お友達と協力する」「道具を丁寧に使う」など、日常生活に役立つスキルを、遊びや創作、運動を通じて少しずつ育てていきます。
おやつの時間や帰りの会なども、子どもたちにとっては大切な学びの場です。
そのほかにも、記録の作成や、支援の振り返り・ミーティング、保護者との面談など、裏方の仕事も大事です。
特に私は児童発達支援管理者として、個別支援計画を作成したり、支援の方向性をスタッフと相談しながら調整したりしています。
また、新人スタッフの教育も担当しているので、現場での声かけやフォローもしながら、「子どもと向き合う気持ち」と「支援の組み立て方」を伝えています。
一つひとつは地道な作業ですが、子どもたちの「できた!」「楽しかった!」という笑顔に出会えるたびに、この仕事のやりがいを感じます。

何か面白い制度はありますか?
ちょっとユニークで面白い制度がありますよ。
たとえば、「みんなでチャレンジ制度」という取り組みがあって、スタッフ全員で毎月1つ、子どもたちとの新しい活動や支援方法にチャレンジするルールをつくっているんです。
先月は「子どもと一緒に自然素材を使った工作をしてみよう!」というテーマで、みんなで公園に行って落ち葉や木の枝を集めてきて、それを使ってリースやアート作品を作りました。普段はなかなか見せない集中力を発揮してくれる子もいて、私たちスタッフもびっくりでした(笑)
この制度のおかげで、スタッフ同士もアイデアを出し合う時間ができて、チームワークもより良くなっていると感じます。
他にも、「ありがとうメッセージボード」という制度があって、日々の中で「助かったな」「嬉しかったな」と思ったことを、スタッフ同士でメッセージカードに書いてボードに貼るんです。
たとえば「○○さん、さりげなくフォローありがとう!」「送迎対応助かりました!」など、ちょっとした感謝を形にして伝えることで、職場の雰囲気もすごく明るくなります。
制度っていうと少し堅苦しく聞こえるかもしれませんが、現場の声から生まれた“楽しい風土づくり”の一環なんです。
私たち自身も働いていてワクワクできる、そんな場所を目指しています。
この職場にはどんな人が向いていると思いますか?
一番に思うのは、子どもと過ごす時間を「楽しい」と思える方ですね。
発達に特性のあるお子さんたちは、その日その時の気分や状況で行動が大きく変わることもありますし、思い通りに進まないことも多いです。
そんな中でも「今日もこの子たちと一緒に成長できるな」と思える人には、すごくやりがいを感じてもらえる職場だと思います。
それから、変化に柔軟に対応できる方。
たとえば、あるスタッフは計画していた制作活動を始めようとしたときに、子どもたちがざわざわして集中できない様子だったんです。
でもそのスタッフは無理に続けるのではなく、「今日は思いきって外に出てみよう!」と活動を切り替え、子どもたちと公園で体を動かす時間に変えたんです。
結果的に、気持ちがスッキリしたのか、帰ってからの活動にも落ち着いて取り組めて。
そんなふうに、目の前の子どもの様子をよく見て、柔軟に動ける人は、すごく向いていると思います。
あと、個人的には「誰かの“いいところ”を見つけるのが得意な人」も、この職場に合っていると感じます。
お子さんに対しても、同僚に対しても、小さな変化や努力を見つけて「いいね」と声をかけられる人って、自然と信頼されるんですよね。
支援のスキルや資格ももちろん大切ですが、何よりも人と関わることが好き、誰かの成長を応援したいという気持ちがあれば、きっとここで活躍できると思います。
これだけは覚悟してほしい、ということはありますか?
どんなに子どもが好きでも、「楽しいことばかり」ではないというのは、やっぱり覚悟しておいてほしいです。
放課後等デイサービスに来るお子さんの中には、言葉で思いを伝えるのが難しかったり、気持ちのコントロールがうまくできない子もいます。
そんな時は、思いがけず大きな声を出したり、叩いてしまったりすることもあります。
もちろん、それは“困らせよう”と思ってやっているわけではないんですが、最初は戸惑うこともあると思います。
そして何より、子どもたちは一人ひとり全く違う個性を持っているので、「このやり方でうまくいったから次も大丈夫」とは限らないんです。
昨日うまくいったことが、今日はまったく通用しないこともあります。
だからこそ、一喜一憂せず、長い目で見て関われるかどうかはとても大切だと思います。
それと、支援が終わったあとには記録の作成やミーティングもあるので、「子どもと遊んで終わり」というお仕事ではありません。
チームで連携するためには、報告・相談・振り返りの時間を丁寧に持つことが必要です。
でも、こうした大変な部分を「成長の過程」と捉えて、チームで支え合いながら取り組める人にとっては、本当にやりがいのある職場です。
子どもたちがふと見せてくれる笑顔や「せんせい、また来たよ!」のひと言に、何度も助けられてきました。
だからこそ、「子どもたちの成長を信じて、寄り添い続ける覚悟」は、最初に持っていてほしいですね。
